広告キャンペーンに多額の費用をかけて多くのクリックを獲得しているのに、実際の顧客獲得につながらない。そんな疑問を抱いたことはありませんか?その原因の一つとして、マーケティングキャンペーンにおける「無効トラフィック(IVT)」が考えられます。無効トラフィックの発生源は様々で、それぞれ異なる形でマーケティングに悪影響を及ぼします。
無効トラフィック(IVT)とは?
無効トラフィックとは、人間以外によるアクセスの総称です。多くの人は悪意のあるボットだけを想像しがちですが、競合他社、クリックファーム、クローラーなど、悪意のないアクセスも無効トラフィックに含まれます。
原則として、無効トラフィックがコンバージョンに繋がり、自社の顧客になることはありません。
無効トラフィックによる被害は、大きく次の3つに分類されます。
広告予算の無駄遣い
分析データの汚染
ファネルの汚染
フェイククリック(不正クリック)
マーケティングキャンペーンにおいて、無効トラフィックの最大の懸念となるのがフェイククリックです。無駄なコストがかかるだけでなく、リマーケティングリストの偏りや分析データの汚染を引き起こし、オプトイン率にまで悪影響を及ぼします。ボットを使って広告をクリックする詐欺業者の目的は、企業の広告予算をだまし取ることです。
現在、全広告クリックの約17%がフェイククリックと言われており、デジタル広告業界全体では、2022年までに米国で230億ドル、世界全体で680億ドルの損失が発生すると予測されています(Juniper Research社調べ)。
フェイクリマーケティング
ボットの技術は日々進化しています。人間に見せかけて「閲覧履歴」を持たせるために、様々なWebサイトやECサイトからクッキーやリマーケティングピクセルを収集するように設計されています。つまり、ボットがオンラインショッピングのふりをするのです。様々なサイトを巡回し、カゴに高額商品を入れることで「購買意欲の高いユーザー」と判定され、リマーケティングの対象になります。閲覧履歴が蓄積されるほど、本物の人間に見えやすくなります。
広告主にとっての被害は、リマーケティングリストにボットが紛れ込み、フェイククリックによってクリック単価(CPC)が高騰することです。
ターゲット層の偏り
マーケターは、特定のデモグラフィック(属性)や地域をターゲットにキャンペーンを展開し、効率的にアプローチしようとします。しかし、そのターゲット層がすでにボットに汚染されている可能性が高いことは、あまり知られていません。
ボットは閲覧履歴を偽装するだけでなく、位置情報や属性データを送信して実在の人物になりすまします。その結果、広告主が気づかないうちにキャンペーンが汚染されてしまいます。汚染されたリストを元に類似オーディエンスを作成すると、さらにコンバージョンの見込めない不正アクセスを呼び込む悪循環に陥ります。まずはリストをクリーンにすることが先決です。
誤った最適化
広告プラットフォームのアルゴリズムは、クリック率やフォーム送信数などの主要指標(KPI)を元にキャンペーンを最適化します。しかし、ボットは人間よりも頻繁に広告をクリックするため、配信の最適化アルゴリズムが狂ってしまいます。ボットがクリックすればするほど、さらに多くのボットに広告が配信されるようになってしまいます。
また、配信媒体の最適化でも同様の問題が起きます。アルゴリズムが「サイトA」のクリック率が「サイトB」より高いと判断すると、サイトAへの予算配分を増やします。しかし、アルゴリズムにはそのクリックの大部分がボットによるものか判別できません。結果として、詐欺サイトを運営する業者に多くの予算が流れてしまい、広告がほぼボットにしか見られない状況になりかねません。
CMP統計の歪み
「自社サイトはGDPRなどの法令に準拠し、ユーザーの同意を得た後にのみ分析やリターゲティングを実行しているから安心だ」と思うかもしれません。しかし、現在のボットは自動で同意バナーをクリックし、クッキーを収集して実在の人物のように振る舞うことができます。
中には特定のターゲット層になりすますボットもいます。例えば、法律関連のサイトを巡回して同意バナーを承認し、クッキーを収集することで、広告システムに「弁護士」や「裁判官」といった価値の高いユーザーとして認識させます。この属性を狙って広告を配信した企業は、データが歪められるだけでなく、無駄な広告費を支払うことになります。
ボットが同意バナーを突破することで、CMPのオプトイン率もWebサイトのアクセス解析データも信頼できないものになってしまいます。
フェイクリード(架空のリード情報)
多くの企業が、フォーム送信、デモ依頼、資料ダウンロードなどを獲得するために広告を配信しています。「入力フォームがあるからボットは防げる」と考えがちですが、それは誤解です。現在のボットは簡単にフォームを入力して送信できます。ハニーポットやCAPTCHA(画像認証など)も、現在の技術では容易に突破されてしまいます。ボットがCAPTCHAを回避する方法については、記事「アドフラウドに対抗する7つのツールと戦術」をご覧ください。
以前は偽のメールアドレスや名前など、一目で架空とわかるデータが目立ちましたが、現在は過去のデータ漏洩によって流出した実在の個人情報が使われるため、一見しただけでは見分けがつきません。これらのデータがCRMに登録されると、営業チームは本物の顧客とボットによる架空データを選別する多大な労力を強いられます。
今すぐ無効トラフィックから防御しましょう
無効トラフィックはあらゆる場所に存在します。マーケティングの成果を最大化するために、無駄な予算消化を止め、正確なデータに基づいた意思決定を行いましょう。今すぐ無効トラフィック対策を始めませんか? まずは無料トライアルをお試しください!




